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第2回 マイクロファイナンス入門コース のご報告

アライアンス・フォーラム財団では、2014年4月26日(土)~27日(日)の二日間、財団の横浜オフィスにて第2回目となる国内マイクロファイナンス入門コースを実施いたしました。ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。

Stuart Rutherford 教授によるマイクロファイナンス講義
本コースは、最先端の講義を通してマイクロファイナンスを学び、またフィールド訪問も行うことで包括的な理解を促すことを目的としており、理論と現場の両方を知ることができる入門プログラムになっています。
(アライアンス・フォーラム財団では、過去に8回バングラデシュにて1~2週間に渡るコースを実施してきており、今後も実施予定です。過去のコースの様子はこちらからご覧いただけます。)

講師には、長年マイクロファイナンス研究に携わっているStuart Rutherford教授をお迎えし、マイクロファイナンスの基礎から最新の動向までを学びました。
さらに、フィールド訪問においては、日本国内でマイクロファイナンスの活動を行っている難民起業サポートファンドの支援を得て起業を果たした難民の経営するレストランを実際に訪問し、マイクロファイナンスの日本における可能性を探りました。
その他、コスタリカにてマイクロファイナンスに係る研究をされている方や、バングラデシュのNGO、TMSSのマイクロファイナンス担当者から直接話を聞くことで、様々な立場からよりリアルなマイクロファイナンスを知ることができました。最先端の情報や現場の声を直に捉えながら学ぶ、という大変充実した内容となりました。

マイクロファイナンス機関とのライブ講義の模様

今回の参加者15名は、NGOや民間企業、外資系企業など様々なバックグラウンドを持った方々が集まりました。参加者同士のつながりもでき、お互いに良い刺激となりました。

Rutherford教授の授業はいつも大変好評で、今回も
「MFという分野があまり認知度が高くなく、情報収集する機会も少ない現状があります。そのような中で、Rutherford教授の講義や現場の話を聞くことができて、非常に有意義な時間を過ごすことが出来ました。」
といった感想や、
「受講前は予想も期待もしていませんでしたが、市場経済と貨幣と信用の基本のキに改めて気づくことになりました。表面的な成功・不成功、事件、ニュースといった情報を見るのではなく、しくみの根本に立って支援先(私の場合は途上国の女性)のニーズの応えていける仕組みづくり、活動づくりができるようになりたいと思いました。」
といったコメントを頂きました。

次回はより深い事柄まで学べる6日間のコースを2014年7月6日~11日に実施予定です。
これまでバングラデシュでしか受けることのできなかったBRAC大学との共催のコースを日本でも受けることのできる貴重な機会となっています。

国内マイクロファイナンスコース スケジュール

【Day1】
  ■ 基礎講義 ① 「マイクロファイナンスとは何か」(Stuart Rutherford 教授)
  ■ キャリア講義 ① 「マイクロファイナンスに携わること」(コスタリカより中継)
  ■ 講義 ② 「難民とマイクロファイナンスについて考える」
  ■ フィールド訪問 ミャンマーの難民起業家の経営するレストラン訪問(Swe Myanmar)
   起業家のお話を伺う/一日の振り返り(懇親会)

【Day2】

  ■ 講義 ③「貧困層の生活」(Stuart Rutherford 教授)
  ■ 中継による視察「マイクロファイナンスの現場」(バングラデシュのNGO、TMSSと中継)
  ■ 講義 ④「現場で感じたこと」(Stuart Rutherford 教授)
  ■ 将来のビジョンの共有

マイクロファイナンスRPGの様子

マイクロファイナンスを利用し起業したレストランへのフィールドトリップの様子