ポンパドウル様・個人の皆様からのご支援、ザンビア現地に。
2014年11月から2015年3月にかけて株式会社ポンパドウル様より販売されていたスピルリナ入りのパン、「スピルリナブレッド」と「モバチェ」。これらの売上の一部を、アフリカの子どもたちの栄養不良改善のためにご寄附いただきました。
また、2015年2月27日に開催された「第3回 アフリカ勉強会」に参加いただいた個人有志の15名の方からもご支援いただき、ザンビアの子どもたちにスピルリナ入りの給食を届けることができました。
今回の寄附先は、アライアンス・フォーラム財団がDICライフテック株式会社より支援を受け、給食のおかずに混ぜるスピルリナを配給している【Bauleni Special Needs Project (BSNP)】。
BNSPは、困難な境遇に置かれている若者、特に特別支援児童に包括的な教育を提供し、自立を促すことを理念として、小中学校、特別養護教育や専門学校を運営しています。
AFFではBSNPの給食配給と連動しスピルリナの配給を行ってきましたが、最近は児童・学生が食べる学校給食の主食「シマ」が安定的に供給されず、コンスタントに給食が食べられない状況にありました。多くの子供たちは低所得世帯出身であるため家に帰ってもごはんを食べられないことが多々あり、栄養不良の進行が心配されていました。そこでこの度ご寄附を集い、BSNPの給食配給を支援することとなりました。ご寄附はシマの原材料であるミリミール(※)6か月分(約600人分)の購入費用に充当されるほか、豆などのおかず購入補助、栄養啓蒙のための教材作成費用として活用されます。
なぜ、ミリミールなのか?
上記にある通り、学校給食では既におかずに混ぜるための高栄養価のスピルリナを提供をしています。
ではなぜ、今回ミリミールを提供するのでしょうか。
実は、おかずとなる野菜は自分たちの手で育てたり、地域の農家の方からの寄附である程度確保ができているのですが、ミリミールはどこかから購入しなければなりませんでした。
自分たちで600人数分のミリミールを定期的に購入することは並大抵なことではありません。
BSNPでは、外資系食品スーパーからクリスマスチャリティーの募金活動で集まった寄附金が贈られることがあるため、それをミリミールの購入に充てていました。
しかし、その頻度がまちまちなため、時には給食で野菜しか出すことができず、文化的にも主食である「シマ」がなければ、「食事を摂る」ことそのものに向かえない子どもも多く、結果的にスピルリナの配給にも支障をきたすという課題がありました。
今回のこのご寄附の他に、アライアンス・フォーラム財団のイベントなどで個人の方からいただいたご寄附を併せ、週に2回の配給を半年間継続できるようになりました。
ここに通う子どもたちは、貧しくて自宅で満足な食事が摂れない子供たちも非常に多いため、「学校に来れば食事を摂ることができる」という出席率向上の観点からも、給食の安定供給は大変重要で、学校の校長先生からはこの点についても、感謝の言葉が聞かれました。
引き続き、BSNPでの活動成果の報告を続けて参りたいと思います。今後もご支援をお願いいたします。
寄贈式と併せて、栄養啓蒙も行いました。栄養啓蒙に使用した教材はAFFのインターンの方が手書きで作成してくださいました!絵が多い教材に子供たちは興味深々でした。
※ミリミール:食事の際の主食である「シマ」を作る原料で、白トウモロコシを粉にしたものを言います。粉に加熱しながら水を混ぜて練っていきます。写真にもあるように、みんな器用に手で固めながら食べます。