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新年明けましておめでとうございます。

遅いご挨拶になってしまいましたが2016年新年明けましておめでとうございます、
ザンビア駐在員の森長です。

日本は暖冬からの急な冷え込みと聞きますが、いかがお過ごしでしょうか。
やっぱり冬でこたつとかがないと全然「正月」という感じのしないザンビアでの正月でした。

日本だと季節により季節の食べ物があって、それだけでも季節が感じられると思います。
例えば、正月のお節料理、夏は冷やし中華やそうめん、秋はさんま、冬は寒ブリなどです。
しかし、ザンビアでは時期により採れる果物が変わりますが(アボカド、マンゴーなど)、料理自体は年中変わりません。

そんな訳でザンビアの正月料理、いや・・・だから結局いつものシマ料理を正月から斉藤さんと食べました。

※左:斉藤、右:森長(日焼けで黒いわけではなく写真のエフェクトです、、、)
ザンビアのシマ料理を食べる駐在員二人

ここは日本と比べるとそんなに清潔な感じではないですが、安くて旨くてお腹一杯食べられるところで、日本でいう上野、徒町みたいなとても庶民的なところです(汚いという意味ではなくて)。

さて、今回はザンビアの主食シマの原料であるメイズについての最近の事情を少し書こうかと思います。

シマ(現地語ニャンジャ語表記:Nshima)は、ザンビアの主食で、とうもろこしの一種のメイズを粉末状にし、それを水で練ったものです。日本でいうお米と同じ位置付けで、シマと何か何品かのおかずを一緒に食べます。メイズを粉末状にしたものをミルミル(現地語ニャンジャ語表記:mealie-meal)と呼びます。

※こんな感じで袋で売られていて、大きいものは20kg分とかあります。
シマの原材料であるミルミルが入った袋

このメイズがザンビアの主な作物になるのですが、昨年の降雨量不足からきた不作に続き、今シーズンの雨期もエルニーニョ現象の影響でアフリカ南部全体が干ばつとなっており、ニュースでは南部アフリカの1,400万人が飢餓の危機にあると報道されています。これによりメイズの収穫量が下がり、その価格が高騰して人々の生活を圧迫しています。

ザンビアでは2014年に比べ2015年のメイズ収穫量は21%ほど下がっているそうです。これにより価格は15%上がっています。しかし、周辺国マラウィではメイズの価格が73%上昇、南アフリカ先物取引所でも飼料用の黄トウモロコシ価格が63%上昇している、などと報道されており、ザンビアも今後安心できない状況になっています。

天気と農業の繋がりと影響、そして安心して食糧が入手できることが如何に大切なことかを感じる正月となりました。どうか恵みの雨がザンビアの大地に降りますように。

参照:
Poor start to 2015/16 cropping season | FAO GIEWS Country Brief -Zambia
アフリカ南部で食糧不足の恐れ-エルニーニョ現象で収穫に打撃 | Yahoo! ニュース
アフリカ南部、1400万人に飢餓の危機 国連が警鐘 | Yahoo! ニュース