ザンビア料理コンテストにて、スピルリナ料理で優勝!
12月11日土曜日に、ザンビアの首都LusakaでThe SBN Good Nutrition Cook-Off and Food Festivalという料理コンテストが開催され、アライアンス・フォーラム財団は現地NGOパートナーであるPAMと共にスピルリナ料理で参加し、なんと優勝することが出来ました!
これを主催したSBNとは、SUN Business Networkの略で、ザンビアにおけるSUNに関するステークホルダーのネットワーキング機会を提供しているところです。
SUNとは、Scaling Up Nutritionの略で、国連機関(WFP、UNICEFなど)をはじめ各国援助機関、ザ政府、CSO、民間企業、NGO、研究機関などの多分野横断型に、「食糧・栄養」の改善に向け動いている栄養改善に関する国際的な運動(Movement)です。現在、57ヶ国がこの運動に賛同し参加しています。
*参照:http://scalingupnutrition.org/
このコンテストのコンセプトは、
ザンビアの食品会社や主婦の方々が、自社の製品や地元の食材を使用し、栄養価の高い料理を作り、競い合うというものです。
審査員は、
・1歳の子どもを持つお母さん
・10代の女の子
・シェフ
・栄養士
・支援企業の代表
で構成されており、
審査基準は、
・栄養価の高さ
・創造性
・美味しさ
・準備の簡単さ
・油、砂糖、塩の量の少なさ
で判断されました。
【写真1】ブースの様子
調理開始!
私たち、アライアンス・フォーラム財団は、現地のパートナーNGOであるPAM (Programme Against Malnutrition)と共に参戦し、スピルリナを使った5品の料理で勝負しました。
私たちが作った料理は5品、その全てにスピルリナが入っています。
・ Bondwe(ザンビアに自生する山菜のようなもの)という菜っ葉を使った炒め物
・ キャッサバおかゆ(粉末状のキャッサバにお湯を入れたもの。キャッサバは農村部でよく見るおいもで、おやつや朝食としてよく食べられます)
・ さつまいもおかゆ(乾燥さつまいもを粉末状にし、お湯を加えたもの。ザンビアは雨季と乾季があり今はさつまいものシーズンではないため、乾燥して保存しています)
・ アボカド・マッシュ(アボカドをつぶしたもの)
・ バナナ・マッシュ(バナナをつぶしたもの)
【写真2】①Bondwe炒め調理中の様子
皆さんお気づきかもしれませんが、これらは①番以外、みな柔らかく煮込んだどろどろ状の食事です。
低月齢の赤ちゃんへの離乳食というコンセプトでレシピを考えました。
これは、AFF栄養改善事業のプロジェクト目標である
「高栄養藻のスピルリナの地産地消を通して、ザンビアの5歳未満児に蔓延する、慢性栄養不良の改善に貢献する」
という思いを、実現するためのレシピなのです。
これは、栄養不良の撲滅をミッションに掲げるSUNの目的にも合致しています。
【写真3】選考結果発表の瞬間
試食後の選考結果、結果は、なんと1位!
Best Overall Dishに選ばれました!
他の参加者の料理のクオリティーがとても高かったため、全く期待しておらず、司会者の方に「あなたたちのことよ!!!」と熱い視線を送られ、初めて気がつきました。
評価のポイントは、スピルリナの栄養価の高さと準備の簡単さとのことでした。
優勝が発表されたときのコメントで、
「スピルリナが現在ザンビアで一番栄養価の高い商品です」
とおっしゃって頂いたのが、なんだかとても誇らしい気持ちになりました。スピルリナは確実にザンビアで認知され、現地の人たちに必要とされてきている!そう確信することができました。
優勝賞品として、
・ 新聞へのカラー広告
・ ラジオ出演
・ 看板の設置
が約束されており、これからの更なるスピルリナの広まりにとても期待できます。
スピルリナを持続的にかつ安価にザンビア全土に供給できるようになるために、
生産事業が、地産地消・自立型ビジネスモデルの実現が不可欠です。
【写真4】メンバー集合写真