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ダッカでの休日の過ごし方 その2

アッサラーム・アライクム!

個人的な喜び報告から始めるのもどうかと思いますが、ダッカ赴任5か月半目にして、バングラデシュの公用語であるベンガル語(通称ベンガリ)のアルファベットで自分の名前が書けるようになりました!まあ、ベンガリを使いこなす青年海外協力隊員の皆さんに比べれば、ありんこみたいな成果なんですが・・(笑)。

さて、今回のバングラデシュ日記も前回に引き続きまして、バングラデシュ(以下バングラ)の休日である金曜日と土曜日に、私がどんなところでいかようにしてリフレッシュ&リラックスをしているのかをお送りいたします。前回は、スポーツジーム!とメンズサローン!のご紹介でした。

と、くると次に参りますのは・・、

※バングラの伝統刺繍であるノクシ・カンタが施された商品の数々(@クムディニ)
バングラの伝統刺繍で作られたベットカバーなど

ショッピーング!! (主にウインドウのあれ)

正直言うと、私自身は日頃モノを増やさない生活を心掛けているので、食料品や日用品、そしてパンジャビ(バングラの男性の民族衣装)以外ほとんどショッピングはしないんですが、ダッカには様々なブランドのテナントが入ったジョムナ・フューチャー・パークという、南アジア最大の9階建てショッピングモールから、衣類や雑貨、アクセサリーなどのハンディクラフトを扱うNGO経営のショップまで様々な店舗があり、休日や空いた時間に覗いてみるとなかなか楽しいです。よく知られたところでは、世界最大のNGOであるBRACが運営するショップで、地元の富裕層にも人気の「アーロン(Aarong)」や、ノクシ・カンタ(※注)の品揃えも豊富なヒンドゥー財閥の財団「クムディニ(Kumudini)」、草木染めや藍染めにこだわり、女性の民族衣装サリーやサルワカミューズなどに加えて、バングラデシュの書籍や音楽CDも豊富な「オロンノ(Aranya)」、カラフルな色使いでポップな商品が多い「ジャットラ(Jatra)」、青年海外協力隊とバングラの農村開発局の協力で生まれた「カルポリ(Karu Polli)」などがあります。ちなみに、バングラの表参道と言われているボナニ地区の11番ロードにはアーロンの支店や、NoirやYellow、Ecstasyなどの地場系ブランドのブティックストアが並んでいます。

※注:バングラデシュの代表的な手工芸品である「ノクシ・カンタ」は、「模様の」を意味するノクシと、「刺し子の布団(キルト)」を意味するカンタの二語が合わさって作られたので、日用品である刺し子の古布カンタが商品化される動きの中で、そのカンタとは異なる「商品としての刺繍布」を指し示す語として社会に広まった呼び名です(出典:「ベンガルの布~女性たちの手で受け継がれる刺繍布カンタ」五十嵐里著、旅行人「特集~美しきベンガルの大地へ」No.162)。

 ※(左)色鮮やかな女性の民族衣装@アーロン (右)お土産にいい商品も多い@アーロン 
女性の民族衣装の写真と飾りボタンのついたバック

 ※(左)様々なモチーフが施されるノクシ・カンタ (右)特大サイズのノクシ・カンタの使い方@クムディニ
模様の入ったノクシ・カンタと呼ばれる布とそれがつるされている写真

 ※(左)ノクシ・カンタのクッションカバー@クムディニ (右)職人が一人しかいないという伝統織物@オロンノ  
色とりどりのクッションカバーと赤黒ベージュの色鮮やかな暖簾の写真
  
 ※(左)ポップでカラフルな色使いの手鏡@ジャットラ (右)ユニークなデザインのライト@ジャットラ
ポップでカラフルな手鏡と、猫の背中にネズミが載ったモチーフ付の電気スタンド

そして、休日の過ごし方のラストを飾るのは・・(えっ、もう?)

ノースエンド・コーヒーロースターのラテ

カフェホッピーング!(いわゆるカフェ巡りですね、はい)

仕事での打ち合わせや友人たちと近況報告をし合うのに重宝するのはカフェですね。意外なことに(!?)ダッカにはWifiを無料で使えるおしゃれなカフェがけっこう増えていて、外国人や地元の富裕層で賑わっています。2015年5月にはアメリカ生まれのCrimsoncup が、アメリカ以外の国際店舗一号店としてコロンブス・コーヒー(Columbus Coffee)をボナニの11番ロードにオープンしました。写真のノースエンド・コーヒーロースター(NORTH END Coffee roasters)は、バングラ唯一のハイパーストアであるユニマート(Unimart)のなかにもあり、熟練したバリスタが店内で自家焙煎したコーヒーが美味しいと評判の人気店です。また、オーストラリアのコーヒーチェーン、グロリア・ジーンズ・コーヒー(Gloria Jean’s Coffee)は100%アラビカ種の豆を使ったコーヒーのクオリティもさることながら、ウッディな内装で雰囲気もよく、テラス席でもくつろげます。個人的な印象では、地元の家族連れや女性も含めたグループが多いなあと感じます。ここでご紹介したカフェ以外にも、ダッカにはおしゃれな無料Wifiカフェが多数あります。ダッカでの休日の過ごし方のひとつとしてあげておきながら、なかなかホッピングできていないので、これから開拓したいなと思っています。とか思いながら、コロンブス・コーヒーで、甘ったるいヘーゼルナッツ・モカを味わうのが私の休日のささやかな楽しみです。

ダッカでの休日の過ごし方 その1

アッサラーム・アライクム!
突然ですが、バングラデシュは娯楽が少ないと言われています。今回のバングラデシュ日記では、そんなバングラデシュの首都ダッカで、私が週末(イスラム教の安息日である金曜日と土曜日)に、自宅以外のどんなところでリラックス&リフレッシュしているのかをちらっとご紹介します。

まずは!(無駄な勢い)

バングラデシュのスポーツクラブ

スポーツジーム!!(床に並べられたペットボトルはトレーニング用)

私がお世話になっているジムは、グルシャン1という地区の十字路交差点(通称グルシャンワンサークル)にあるビルの4階にあるFITNESS PLUS。このジムは、ボナニというバングラデシュの表参道や原宿と呼ばれる地区にも支店があります。料金プランは、登録料や新規会員証発行料などは必要なく、大別してANY TIME MEMBERSHIP(いつでも会員)とTIME ZONE MEMBERSHIP(時間帯会員)があり、前者は朝6時~夜12時のいつでも、後者は朝6時~夕方4時ならいつでもジムを利用できます。例えば、前者だとひとり毎月5,500タカ(約8,300円)、後者だとひとり毎月4,000タカ(約6,000円)です。私はといえば、週末のどちらかの午前中はジムで汗を流すと決めているので、毎回600タカ(約900円)を払うONE DAY PLANを利用しています。大音量の洋楽に応援されながら、眼下に広がる交差点を行き交う人々や車の渋滞を眺めつつランニングマシーンで汗を流し、ふーふー言いながらバーベルやマシンを使ってウェイトトレーニングを繰り返し、日頃のうっぷんを晴らすかの如くサンドバックを叩いたり蹴ったりすれば、あら不思議。リフレッシュ!インストラクターとして付いてくれるスタッフもいるようなので、本格的にトレーニングすることも可能のようです。

 
※(左)ランニングマシーンから見える渋滞風景、(右)サンドバックとフルーツジュースもある売店
ランニングマシーンから見える渋滞風景の写真とサンドバックとフルーツジュースもある売店の写真

 
※(左)トレーニングしましょう。なかなかえげつない。(右)さすがイスラム教の国。女性専用のジムもあり。

ポスターの写真と女性専用ジム

そして次は・・・、
メンズサロンでの様子

メンズサローン!(洗脳されている人間の像ではありません)

実のところ、バングラデシュには男どもが集う路上床屋もたくさんあります。がしかし、ラオス居住時代は、ローカルのベトナム人経営ビューティーサロンで散髪してもらっていた私。短髪のため月に一度ぐらいの頻度で訪れる散髪タイムも、それなりのところで癒されたい。ということで、幾つかのお店でトライ&エラーした結果行きついたのがこちらのお店、mens klub salon & spa(clubではなくklubなのはこだわりか)。こちらはグルシャン1とグルシャン2の間のGulshan Avenueのグルシャン2寄りにあるビルの2階にあります。フリーWifiも飛んでいます。毎回切ってくれるスタッフは違いますが、おっちゃんこりゃあかんで、となったことはありません。お店のパンフレットを見ると、フェイシャルマッサージやボディケアもやってくれるようです。驚くべきことにタトゥーもメニューとしてはありますが、その技術やいかに。ちなみに写真の様子は、初めてmens klubに行ったときに、日本のヘッドマッサージをイメージしてやってもらったら、たっぷりのオイルで頭皮マッサージをされた後に、高温のスチームが出てくる機械をかぽっと被せられて身動きができなくなっている図です。
  
※(左)豊富なカットカタログもあるから安心(不安少々)。(右)スタッフもなかなかさまになっていますよね?
ランニングマシーンから見える渋滞風景の写真とサンドバックと売店の写真
そしてそして次はおまちかね・・・

と行きたいところですが、続きは次回をお待ちください!

とある金曜日、男の子とハラームと

ピーンポーン。

静まり返った我が事務所兼自宅にチャイムの音が鳴り響く。
ん?誰だろう?

今日は金曜日。イスラム教徒が圧倒的多数を占める、ここバングラデシュでは安息日であり休日である。決戦の日ではない。いまは午前11時ごろ。ベンガル語の勉強をしていた私は、開いていたページがわからなくならないように参考書を机の上に裏返しにして、足音をできるだけ立てないようにして足早に玄関へ向かう。そして息を殺してドアスコープからそっと、ドアの向うの様子を伺う。
男性だ。
はて?

先般バングラデシュで起きたイタリア人殺害事件と邦人射殺事件の後に発出された、在バングラデシュ大使館からの邦人安全情報によると、 バングラデシュ政府は更なる警備強化を目的として、外国人滞在者リスト作成のための警察関係者による外国人宅への戸別訪問を行っている。でも深夜・早朝に訪ねて来る非常識な「警察関係者と思われる人物」もいるから気を付けてくださいね、本当に警察官かどうか、制服にはIDと名前が記載されているかどうか確かめてくださいね、と。

うちにはまだ来てない。あれか?

でも見た感じ警官じゃなさそうだな・・(私服警察官もいるらしいけども)。若干緊張しながら、ドアのチェーンロックとバーを外し、鍵を回してドアを開ける。

「アッサラーム・アライクム」
「アライクム・アッサラーム」

若い男の子だ。
私には見覚えがない。手にはパンパンに膨らんだ赤い手提げ袋を重たそうに提げている。届けものをする部屋を間違えたのかな?余談だが、私は一度会話したりした人の顔はけっこう覚えている。

「Are you..?」
と言いかけて、彼が口を開いた。
「My mother…」

思い出した。レハナの息子だ。レハナは、うちの事務所兼自宅に週末(バングラデシュにおいては金曜日と土曜日のこと)を除いて毎朝2時間ほど、掃除と洗濯と料理に来てくれているメイドの女性のこと。そういえば昨日、冷蔵庫の中の肉(鶏肉か牛肉)や魚や野菜がなくなったのでお使いをお願いしたら、明日息子が届けますって言ってたっけ。

「Ok, come in.」

と言って、私は彼を中に招き入れる。

「ナーム・キー?(名前は何?)」
「ラエハル」

とかベンガル語で言葉を交わして、ふたりで冷蔵庫のほうへ向かう。英語で話しかけてみるも、あまりわからないようだ。
バングラデシュの総合家電&二輪車メーカーであるWALTON(ウォルトン)の冷蔵庫を開けると、レハナが作ってくれたダル(豆)スープの残りが入った片手鍋が置いてあり、スペースが足りなさそうだ。私は野菜室を占領していたハイネケンの缶ビールたちを冷蔵庫の外に出して、スペースを空けることにした。ちなみにビールは、バングラデシュにおいては、外国人はDuty Paid Shopといわれるお店で、パスポートを提示して酒税を払ったうえで購入することができる。

冷蔵庫に食材を詰めるのはラエハルに任せ、私はキッチンに入って昨晩できていなかった食器などの洗い物を始めた。しばらくすると、詰め終わったのか、ラエハルが声をかけてきた。そしてズボンの後ろポケットから、折曲がった白い紙を取り出した。昨日レハナが書いていた、ベンガル語での買い物リストだ。レハナが買った値段が新たに書き入れてある。

私は計算機を叩いて合計を出す。約1,800タカ(約2,700円)。昨日2,500タカ渡したから700タカお釣りがあるはず。と、ラエハルが二つ折りされたお札を何枚か取り出した。確認すると700タカ。

私がOKというと、ラエハルは紙にサインをくれとジェスチャー。

「Do you need this?」

と聞くと、要らない様子。なんのためのサイン?

「Seventy taka」

ああ、うちまで来る往復のリキシャ代ね。私は財布からきれいめの50タカ紙幣と20タカ紙幣を差し出し、サンキューと言って、入り口のほうに促す。

「ボヨショ・コト?(歳はいくつ)」
返事なし。うーん、俺の発音が変なんだろうな。

「How old are you?」と言い直す。
「Twenty one」
「I see.」
・・・・
・・・・
「Beer?」
ん?「Yes.」
「How much?」

うーん、「I don’t remember.」(後で調べたら167タカ/本/350ml≒260円)
まだ何か言いたそうだ。

「Give me one?」
そうきたか・・。
「No」笑いながらお断りした。

そうだよな、ビール初めて見たんかな?バングラデシュでは普通は売ってないもんね。21歳だもんね、興味あるよね。がしかし、ごめんよ。息子にイスラム教ではハラーム(禁忌)とされているアルコール飲料をあげたとなると、お母さん(レハナ)に怒られるからさ。うーん、でも届けてくれたお駄賃にあげてもいいかな?いやいや、やっぱり・・と、ラエハルがドアを開けて出て行ったあとも、しばらく考えていた。

あげるべきか、あげざるべきか。
それが問題だ。

 私はバングラデシュ人が好きである。

※久々の外出で味わった、私がこよなく愛するバングラデシュのチャー(紅茶)
バングラデシュのチャー(紅茶)

先日の昼食は、バングラデシュ歳入庁(National Board of Revenue、NBR)の近くのローカル食堂で、辛めの牛肉ケバブとナンを食した。その時にテーブルについてくれた男の子の笑顔がまた輝いていて。男性の民族衣装であるパンジャビを着た日本人が珍しいのか、昼過ぎの混雑した店内にあって、私とシニア・マネジャーのナビさんのことをよく気にかけて動いてくれていた。

「ボヨシュ コト?(何歳ですか)」

と彼に尋ねると、肩に汚れたタオルをかけた別の男性スタッフが、こいつは15歳くらいだと答えた。バングラデシュでは自分の年齢もちゃんと知らない人も多いようだ。15歳。児童労働の定義では、15歳は微妙な年齢だ。15歳未満(原則)が義務教育を受けずに働くことは、国際条約や法律で禁止されている。

今月10月3日(土)、バングラデシュ北西部ロングプール県で、日本人射殺事件が起きた。親日国で有名なバングラデシュの、それも安全とされてきた地域で日本人が標的にされたというメディア報道の影響は大きく、一般旅行者はもちろんのこと、多くの日本企業がバングラデシュ訪問を見合わせ、JICA(国際協力機構)の専門家や調査団、青年海外協力隊、そして私たちを含むNGO職員ほか、現地の日本人の行動が制限されている状態である。

翻って、冒頭の15歳と思われる男の子の笑顔。普段はチップもあまりあげ慣れていない私も、彼のはちきれんばかりの笑顔の前には、黙ってお釣りを渡してあげたくなった。日本人射殺事件の捜査の進展を見守る必要があるなか、現地に住む日本人として、あとどれくらい外出を控えなくてはいけない日々が続くのかわからない。でもやはり、私は、人懐っこいバングラデシュ人が好きである。

※国会議事堂の向かいにある、ジア・ウッダンにて、バングラデシュの子供たちと。
バングラデシュの子供たちと駐在員

番外編:ブータン王国への短期出張

クズザンポーラ!
・・・
・・・
ゾンカ語です。
・・・
・・・
ブータンの公用語で、「こんにちは」という意味です。
文末に「ラ」をつけると丁寧な表現になります、はい。
アッサラーム・アライクム。バングラデシュ在住の本村です、こんにちは。

8月30日(日)~9月5日(土)の7日間、ブータンに海外出張してきました。今回のバングデシュ日記では番外編として、印象に残ったブータンのあれこれと、ブータン短期出張での仕事の内容を簡単にお伝えしたいと思います。

ブータンの農村と都市の様子
※どこか懐かしさを感じさせる、棚田もある農村風景      ※首都ティンプーのBhutan Kitchenから望む都市風景

実は、バングラデシュとブータンは近いのです。空路なら、ダッカから、山間部にある世界で一番着陸が難しいと言われるパロ空港まで1時間ちょい。バングラデシュまで遊びに来てくれる奇特な友達たちに、ブータンにいつ行くか?今でしょ!(古い)と提案したいぐらい。位置的には。

ところがどっこい、お予算的には、一般的な観光客は「公定料金」として、一名一泊200USドルから250USドルかかります。公定料金には、宿泊費、三食の食事代、交通費、英語ガイドの費用などが含まれます。悩みどころですが、それだけのコストを払っても、訪れる価値がブータンにはある、というのが私の結論です。

左:国王夫妻の写真、右:ブータン料理  
※至る所で見かける、ワンチュク国王夫妻の看板       ※たっぷりの唐辛子をチーズで煮込んだエマダツィ

日本では、「幸せの国」として知られるブータン王国。
総人口は約75.3万人(2013年:世銀資料)。一方、バングラデシュ首都ダッカの総人口が約1,464万人(Wikipediaより)なので、ブータン全土には、一国の首都ダッカの19分の1ぐらいの人口しかいないわけです。ちなみに、日本との比較でいうと、ブータン人口は島根県と同じ規模で、面積は九州とほぼ同じです。

左:野良犬 右:ティンプーにあるナショナル・メモリアル・チョルテン 
※殺生をしないために、ブータンは野良犬天国       ※ティンプーにあるナショナル・メモリアル・チョルテン

さてさて、今回の短期出張の目的のひとつは、当財団が株式会社ハルカ・インターナショナルと共同で実施してきたJICA「日本の有機きのこ栽培技術導入による小規模農家の生活向上事業準備調査(BOPビジネス連携促進)」の「開発効果 / JICAとの連携」担当団員として、ベースライン調査を行うというものでした。調査方法としては、他記式(調査者が聞き取って記入する)の質問紙調査を選び、首都ティンプーと、空港があるパロの小規模農家10世帯を対象にしました。同調査は、他の日本人調査団員と、ゾンカ語と英語の通訳を務めてくれた、王立きのこセンター(NMC: National Mushroom Center)の女性職員と実施しました。質問紙の内容としては、性別や年齢などの基礎情報に始まり、きのこを含む農産物の種類・収穫量・収入、支出、きのこ栽培に必要な資材の調達先や料金などを聞き取りました。

左:通訳の女性、右:きのこ農家の女性
※通訳を務めてくれた、王立きのこセンターのDechen      ※お話を聞かせてくれた、きのこ農家の女性のひとり

5
※質問紙調査で訪れた農家で出して下さったビッグ胡瓜     ※質問紙調査の途中で出会った、小規模農家の子供

基礎情報を問う質問のなかで、ブータンらしく作ったのが、結婚ステータスの回答選択肢でした。というのも、ブータンは一夫多妻制だからです。調査の実施時には、結婚していると答えてくださった後に、「では、奥さんは(旦那さんは)何人ですか?」と聞くと、みながくすりと笑ってくれました。実際には、複数の妻を養える経済力のある一部の人以外、たいてい奥さんはひとりとのことですが・・。

個人的に、ブータンで本当に印象的だったのは、花々の鮮やかさです。どうしてこんなに奇麗に、弾けんばかりに咲けるんだろう・・と思わずにはいられませんでした。最後に、ブータンで撮った花々の写真を皆さんにお送りして、今回のブログの締めとさせていただきたいと思います。

左:鮮やかなひまわり 右:ピンク色のバラ
※ブータンに着いて、最初に目に飛び込んできた向日葵    ※はちきれんばかりに咲いていた、鮮やかな色の薔薇

左:ピンクの朝顔、右:深紅のボリューム感のある花  
※早朝の散歩の途中で見つけた、ブータンの朝顔      ※深い赤にノックアウトされそうな、名称不明の花

最後に・・・カディンチェラ!(ゾンカ語で、ありがとう)

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