スピルリナのパイロット生産を開始
こんにちは、お久しぶりです。ザンビア駐在員の森長です。
インターン田中さんにザンビア日記を書いてもらっていて、私はだいぶさぼっておりました。。。
9月から現在実施しているプロジェクトの最大の目玉と言ってもいいスピルリナのパイロット生産がついに始まりました。
8月から関係機関に輸入許可などの書類を取得したり、生きている「生」スピルリナの輸入元や輸送機関を探したり、四苦八苦しました。特に液体の輸入になるので大変でした。
そののちの9月上旬に、ついにマダガスカルからスピルリナが到着し、ザンビア大学(UNZA)の農業科学部と協働しスピルリナの屋内培養を開始しました!!!
10月に入ってからはLusaka市内での屋外のパイロット生産へと移行していますが、今回は屋内パイロット生産について書きたいと思います。
9月上旬、このコンテナ容器に入れられ、マダガスカルから約1週間かけ飛んできました。
スピルリナは顕微鏡で見るとくるくるしたバネのような感じですが、液体(スピルリナが育つための培地)に入っているとただの緑色の液体に見えます。
これが栄養が豊富だと言われても、初めて見た人にとってはザンビア人も日本人もみんな「は?」という感じになります。
ただの「藻」ですよ。それを食べ始めて、研究した人間の発見ってすごいですね。
ちなみにスピルリナも藻の一種で植物と同じく葉緑体を持っています。ですので、光が足りなかったり栄養(肥料)が足りないと不健康になり、色は黄味がかってきます。そして、このくるくるしたバネの巻きが弱くなったりブチブチと短くなります。
スピルリナの生産条件には、光と温度があります。
屋外での生産まで、ある一定の濃度までスピルリナの量を高めないと、太陽光が強すぎで逆に弱ってしまうことがあります。そのためその一定濃度に達するまでは屋内で、植物培養庫という温度調節ができる器機に入れ、光と温度を管理し生産していきます。
UNZAには、電気付き培養庫がなかったため、電球を手作りで設置し対応し生産を行っています。ザンビアでぐんぐん育っています!
↑スピルリナ濃度測定の様子:プロジェクトの協力会社・DICライフテック社より出張中の洞口氏(左)、UNZA農業科学部スタッフでスピルリナ培養担当のLaki氏(中央)とGorret氏(右)