プログラム・オフィサー、フサイン
去年の11月17日から、当財団バングラデシュ事務所にジョインしてくれた、フサイン。20代後半男子。プログラム・オフィサーというタイトルです。
これまでは、とある国際NGOで財務とアドミの業務をしてきて、これからはプログラム(この場合、財務やアドミ業務に対して、教育や栄養など様々な分野の支援プロジェクトの発掘、計画立案、モニタリング・評価を担うポジションのような意味合い)の仕事をしていきたい、また、家族の関係からダッカを拠点にしたいと、クルナ管区シャッキラ県にあるフィールド事務所から移ってきてくれました。クルナはバングラデシュに8つある管区のうち、南西部にある管区です。英語も流暢で(私が知らない単語もたまに使います・・)、家柄も良く、優良な人的ネットワークも広く(いまだに賄賂が横行するバングラデシュにおいてはこれが結構重要)、任せた仕事を非常に几帳面に、スピーディにこなしてくれています。
そんなある日のこと。
夜、私が外勤から事務所に戻ると、私の仕事机の上に何やらオレンジ色の紙袋が。
はて?
バックを置いて、椅子に座り正面から紙袋を見ると、白いA4用紙に印刷された文字が目に入ってきました。
「Dear Boss・・・
フサインか!(彼は私をBossと呼びます)
(以下、抜粋)
「これは、AFF(アライアンス・フォーラム財団のこと)からの初任給を受け取った後の、私からの少しばかりの気持ちです。」
え・・・!?
と紙袋の中を見てみると、ビジネス用の長袖シャツ、色違いのTシャツ3枚。
あやつめ・・・
(以下、抜粋の続き)
「この機会に、あなたと一緒に働くという機会を与えてくれて心から感謝していることをお伝えしたいです。個人的に、私はあなたから多くのことを学ばせて頂いていますし、あなたのような良いメンターを得られて幸運に思います。」
「すごいよ、フサインくん。」
思わず、笑顔でつぶやいてしまいました。なんて出来た人や・・・とも。
日本だと、初任給で部下から贈り物をもらうなんて聞いたことないですが、少なくとも私は、彼にとってもっと良いメンターとなれるよう頑張らねば、と奮い立たせられました。フサインの普段の誠実な人柄があってこそ、のことですけどね。自分が採用したスタッフから、思いがけず、気持ちのこもったプレゼントをいただいた(そして、絶賛愛用中)嬉しいサプライズのお話でした。
これからも一緒にがんばろうぜ、フサイン!
終わり