バングラデシュ・マイクロファイナンス・インターンシップ研修
アッサラーム・アライクム。アマール・ナーム・モト。
いきなり私も勉強中のベンガル語で始めてしまいましたが、
皆さん、ケモナ・チェン?(How are you?)アマール・ナーム・○○は、私の(アマール)名前は(ナーム)○○です、という意味です。モトは、私、本村のニックネームです。
アッサラーム・アライクムは、英訳するとPeace be upon you、和訳すると「あなたに平和がありますように」という意味で、便利な挨拶の言葉です。こんにちは、もしくはこんばんはという意味で、イスラム教徒の方々に使います。イスラム教徒以外の、仏教徒、キリスト教徒、ヒンディー教徒などの方々には、「ノモシュカール」という言葉を使います。ですので、読者の皆さんがイスラム教徒の方でなければ、冒頭の私の挨拶は間違いです。すみません(笑)。
さて、今回のブログは、弊財団が9月6日(日)~12日(土)にバングラデシュ北部ボグラをフィールドに、現地NGO・テンガマラ婦人協会(以下TMSS)と協働で企画している「バングラデシュ・マイクロファインナンス(以下MF)・インターンシップ研修」のご紹介です。もとい、熱烈宣伝です(笑)。コースパンフレットは弊財団ホームページのトップページにもリンクを既に掲載していますが、バングラデシュ側でTMSSと力を合わせて、皆さんの学びを応援する現地事務所の立場から、本研修の特徴(ウリ)を、美味しいベンガル料理のごとくスパイスを加えながら述べてみたいと思います。
【本研修の特徴】
・その1:事前研修で基礎知識を習得
本研修の参加者は、バングラデシュに渡航する前の国内事前研修として、Dr. Stuart Rutherford氏による講義を受けることができます。彼は、MFの発祥地バングラデシュで、自身がMF機関を設立・経営し、研究だけでなく実践にも取り組んできたMF研究の第一人者です。研究だけの学者にありがちな机上の空論ではなく、実践者そして組織の経営者としての様々な経験も踏まえながら、MFの基礎とバングラデシュのMFの今を学ぶことができるでしょう。
・その2:NGOでインターンシップ
本研修の最大の特徴であり、他のスタディーツアーや海外研修では体験し得ない研修内容は、バングラデシュ有数のマイクロファイナンスNGOであるTMSS(スタッフ数14,500人以上)で、そして彼らの本拠地である北部ボグラでのインターンシップです。更には、TMSSは、バングラデシュの他のマイクロファイナンスNGOでは類を見ない「HEM(Health, Education, Microfinance)」という独自のMFプログラムを提供していますので、MFだけでなく、借り手への教育と医療のサービスの現場を見ることができます。研修に同行するTMSSのスタッフは、MBAの学位取得に加え、TMSS以外のMF機関でも働いた経験が豊富で、英語も堪能ですので、参加者の学びを助けてくれることでしょう。
※現地NGO・TMSSの本部ビル ※医療アシスタントとTMSSスタッフ
・その3:安心の現地サポート体制
政治的な混乱も多く、何かと危ないイメージが付きまとうバングラデシュ。研修参加にあたっては、治安に不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。でも、ご安心ください。本研修の現地日程では、日本語も話せる当財団バングラデシュ事務所の現地スタッフが同行いたします。また、ボグラにおいては、TMSSは地域住民によく知られた存在であり、警察やボグラ県の県庁などにも強いネットワークを持っているため、参加者本人がよほど危険な動きをしない限り、参加者の身に危険が及ぶことはないと考えられます。
以上が、本研修の特徴になります。いかがでしょうか?かつてアジアの最貧国といわれたバングラデシュは、すでに低所得国から卒業し、低中所得国の仲間入りを果たし(世界銀行アトラスベース)、社会は転換期にあると感じます。このタイミングで、本研修に参加し、途上国から先進国に普及するマイクロファイナンスの在り方を考えて頂くことは、参加者の皆さんにとって、非常に貴重な機会だと考えます。本研修にご興味を持たれた方は、こちらからコースパンフレットなどをご覧いただき、参加をご検討いただければ嬉しいです。
雨期のバングラデシュにて、皆さんのご参加を心からお待ちしております。