バングラデシュでマイクロファイナンスを学ぶ -2-
BRAC大学と学生たち~服装と食事
こんにちは、インターンの奥野です。
今日は昼食を大学の学食で食べた様子をお伝えしようと思います。
バングラデシュでのマイクロファイナンス研修はBRAC大学というダッカにある、私立大学で行われました。BRAC大学はBRAC(Bangladesh Rural Advancement Committee) というNGOによって2001年にダッカに作られた大学です。
他のコース参加者たちと大学内にある学食で昼食を待っていると、バングラデシュの大学生と日本の学生の違いに気づかされました。バングラデシュの人口の98%はベンガル族ですが、学生達は様々な顔立ちをしており、中東や東南アジアからの留学生も多くいるようでした。そして何よりも驚いたのは学食に併設されている体育館でハロウィーン・パーティが行われていました。(その日は11月1日でした。)仮装という習慣はまだないようですが、ハロウィーンらしい音楽がかかっていました。
学生たちの服装は日本や欧米とは全く違っていました。多くの男子生徒はポロシャツにジーンズをという格好でしたが、一方で女子生徒は、南アジアの伝統衣装のサロワカミーズというドレスにヒジャブというスカーフを巻いた伝統的な服装や、ジーンズにシャツといった洋服、そして時には洋服にヒジャブという見慣れないオリエンタルな服装も見かけました。
そして昼食の時間に!
最初の記念すべき昼食にはなんとポテトアルー(カレーですね)とタンドリーチキン、そしてサフランライスが出てきました。一応スプーンやフォークもでてきますが、ベンガル料理なので、右手をパワーシャベルのように使って食べるように私たちは心がけていました。
イスラム教での食事の作法は日本とはかなり違います。食事の作法はイスラム教ではシャリアーアというコーランに基づいた法律が由来です。例えば、数ある法のなかでもムスタハッブ(徳行)と分類される作法では、食事の際には右手と左手を使い分けなければなりません。また、右手と左手の概念はイスラム教ではとても重要であります。イスラム教徒がモスクに入る時や家族や知り合いを迎える時は必ず右手と決まっています。右手は清潔で神聖であることから、食事も清潔を意味する右手をつかうという作法なのです。
さて、タンドリーチキンが食べられるという思いで胸がいっぱいになり、よろこんで一口食べてみました。ところが、口の中に広がる味は唐辛子。その辛さは、自分の額にうっすらと汗をにじませ、口の中から胃につながる食道器官までが燃えていると感じられるほど辛かったのです。あわや、火を吹くまえに口治しのサフランライスを食べてみたら、なんとサフランライスにも唐辛子が隠されていたのです。これには騙されてしまい、昼食を完食できるのか不安になり、焦りも出てきました。そこで気を取り直してポテトアルーに手をつけると、ポテトアルーはほどよい甘さで口の中の辛さがスーっと消えていきました。私はサフランライス、タンドリーチキンそしてポテトアル―の順で食べることにより、無事に食事を終えることができました。
明日はどのような食事が出るのか楽しみです。