キックオフから半年経過「食物へのアクセス制限がある塩害地域の子どもの栄養改善プロジェクト」の6か月間を報告いたします
こんにちは。
こちらの日記には初登場となります、アライアンス・フォーラム財団 栄養士の太田旭です。
以前ホームページ でもお知らせした通り、食物へのアクセス制限がある塩害地域の子どもの栄養改善プロジェクトが【味の素「食と健康」国際協力支援プログラム2016年支援事業】として選出され、今年の春からバングラデシュ人民共和国を事業地にプロジェクトが始動いたしました。プロジェクト始動から半年経過という節目に合わせ、この6か月間をざっくりと振り返りたいと思います。
【春】
4月からCommunity Nutrition Volunteer(=地域栄養ボランティア)の選出とCommunity House(=保健の家)の設置場所選定活動が始まりました。現地パートナーNGOの提案は事業の計画段階からいつも挑戦的で、実際にプロジェクトが始まったら若干の遅れが出てきちゃうのでは?なんて少-しだけ不安がありました。実際の所は全くの遅れもなく、妥協もなく完了!!という感じで、我らがパートナーであるジャゴラニ・チャクラ財団(Jagorani Chakra Foundation: JCF)スタッフ達が相変わらず頼もしすぎます。
写真1:バングラデシュ側のプロジェクトマネージャーであるモーハン氏と野菜カレー
【夏】
選ばれしCommunity Nutrition Volunteer総勢30名への研修プログラムが開始されました。彼女たちを対象に行った第1回理解度テストの結果では、食物ベースでの栄養効果や衛生面での適切な知識が不足しているという状況が表れました。しかし、本プロジェクトの研修プログラムを重ねていくごとに、少しずつ知識が深まってきているようです。
写真2:地域の栄養啓蒙活動場所視察中の様子
【秋】
現地パートナーNGOのプロジェクト幹部スタッフ3名を対象に、地域の食の営みを把握するべくキーフーズ調査実施方法が伝授されました。実際に家庭訪問をして行う実践訓練期間も終了し、来る11月15日からプロジェクト実施地にある3歳~5歳までの健康なお子さんを持つご家庭50軒を訪問、キーフーズ調査が実施される予定です。
写真3左:キーフーズ調査技術移転研修実施中の様子、調査用紙の記入方法を確認中
写真4右:キーフーズ調査実践訓練中の様子、昨日何を食べたのかインタビュー中
まだまだ始まったばかりのプロジェクト、これからが楽しみですね。
突然ながら、今回の日記の最後に、バングラデシュで思わず笑ってしまったエピソードを短歌にかえて紹介したいと思います。
出張期間中ダルカレー(豆野菜カレー)を毎日食べる程大好きになった私ですが、たまには違うものをとサンドウィッチを注文した時のエピソードです。五・七・五・七・七のリズムでどうぞ!共感できる人もいるのでは?笑
【題目:いつもの味】
― ハムサンド カレー粉入った マヨネーズ どんな料理でも カレー味だな ―
以上、バングラデシュのカレー味ポテトサラダも好きになった太田旭でした。