みなさん、はじめまして。
約一か月間、AFFザンビア事務所にてインターンさせて頂くことになった、赤尾紀明です。
(今週、試作したスピルリナクッキーと)
このインターン期間では、
①BOPビジネスについての見識を深める
②現地の人や、現地で働く日本人との交流を通して、ザンビアの現状把握
の二点を中心に勉強したいと思っています。
まず①について。
私は大学一年生の頃、ボランティアに興味を持ち、エジプトにボランティアの視察に行きました。エジプトでは障がいのある人たちに1から職業訓練をし、販売させることまでを一人で支援している方や、日本以上に色々なタスクをこなしているボランティアの先生、お国柄女性の社会進出が難しい現状の中で女性を中心に雇用し、プロダクトを作り現地の人の収入向上を図っている方、と視察させて頂いたボランティアスタッフは皆ほんとうに素晴らしい(偉そうに言える立場ではないですが)活動をしていました。
日本よりもタフな生活をして、時にはいわれもないアジア人差別をされたりしても、それぞれが自分たちの活動に取り組む姿は本当に尊敬しました。
そんな人たちのうちの一人から聞いた、「もしかしたらボランティアよりもビジネスの方が彼ら(貧困層)を救えるのかもしれない」という言葉は私の考え方を変えました。もちろん今あるボランティアにも現地の人からして必要なものは沢山あるけれども、一年も継続されずに終わってしまうボランティアも沢山ある。ただ、ビジネスにより多額のお金が動くことで、その国の経済がより豊かになり、雇用創出やそれによる子供の教育費ができることなども考えられ、その国の自立につながるという指摘だったと思います。
私が大学に入って、ボランティアに興味を持ったのは、日本人がボランティアや貧困に対して知識を持てば、お金を持っている日本人はもっとボランティアに対して投資をするのではないか、という所からでした。
そして初めての大学生の夏休みに、夢だったヨーロッパ周遊を諦め、少ない全財産をはたいてエジプトに行きました。そこでさっきの「気づき」から、大学でせっかくビジネスの勉強をしているのだから、「アフリカで貧困改善に取り組むビジネス」という学びの方向性を持とう、と考えだしました。
その後、大学での勉強を通じてBOPビジネスという最近HOTなビジネスモデルを知りました。将来自分がどういった形でアフリカビジネスを展開していきたいか、まだ定まっているわけではないですが、貧困層を相手に企業にとっても彼らにとってもWin-Winなビジネスをする、ということは自分の中でとても新鮮で、興味のあるビジネスモデルでした。知ってからは、自分なりに色々勉強してみて国連大学で開かれたセミナーにも参加してみたりしました。
AFFでは、この「BOP事業」の調査段階にあり、自分が日本でインプットした内容をフィールドワークできるということで、インターンとして受け入れて頂くことができました。
まだ働いて数日ですが、実際に大学の授業で勉強したこと、セミナーで聞いた話なんかが出てきて、凄くいい経験をさせてもらえていると実感しています。
インターンの期間は約一か月と短い期間ですが、どんどん吸収して、BOPビジネスの見識を深めたいと思います。
②について。
日本では「アフリカ」をひとくくりで捉えられがちですが、54か国もあるので、実際アフリカをまとめて語ることは難しく、それぞれの国にそれぞれの魅力や特色、そして問題があります。
54か国すべて見ようとは思っていませんが、何か国か行き、それぞれの国を比較していくことで、より自分の視野を広げようと思っています。ザンビアについてしっかりと知り、現地の情報を得ることで、この比較がさらに有意義なものになると思っているので、②についても積極的に行いたいです。
次回は、今取り組んでいるスピルリナ製品の需要性評価についてお伝えします。