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DICライフテック(株)がザンビアの配給事業現場を視察

東京事務所スタッフの太田です。

少し前の話になりますが、スピルリナ給食配給の現場をスピルリナをご提供いただいているDICライフテック株式会社のお二人が訪問してくださいました。

給食配給を実施している1校、Destiny Community Schoolでは横浜市立大学の生徒たちが作成してくれた教材やツールを使用して、栄養・衛生教育を今も継続しています。今回は中学1-3年生の授業を見学しました。横浜市立大学による特別授業に参加した生徒たちはたんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養バランス、栄養バランス表の中でのスピルリナの位置づけ、手の洗い方、歯を磨くことがなぜ重要なのか、ポイントを記憶しており、活発なやり取りがされています。スピルリナ入りの給食がなぜ普段の給食よりもいいのか、その理解も少しずつ広がっていることを実感しています。

今回見学した授業では知識の更なる定着と共に、他の生徒や家族に対してその知識を元に日常生活でどのようなことを教えてあげればいいのかという視点でディスカッションを設ける時間も取りました。スピルリナ給食配給事業では、AFFがずっと教育係を担うのではなく、いずれ生徒たちが他の生徒に教えるという持続可能な教育システムの構築を目標としています。

DICライフテックのお二人も生徒と一緒にスピルリナ入りの給食をいただき、交流をしました。生徒にとってもスピルリナを生産している方に会い、交流をする機会を通してよりスピルリナが身近に感じられたのではないかと思います。

ザンビアの子供たちがグループワークをしている場面
グループごとに分かれて、ザンビアの人々がよく食べる食品がたんぱく質、ビタミン、ミネラルの内どれを多く含むのか、カテゴリー別に並べています。

子供達と給食を共にするDICライフテックのお二人
DICライフテックのお二人も生徒に混ざって給食をいただきました。この日は特別にいつものシマとスピルリナ入り野菜のおかずに加えて、チキンが出ました。

衛生・栄養教育の授業に参加した生徒たちとDICライフテック株式会社ご担当者様との記念写真
衛生・栄養教育の授業に参加した生徒たちとDICライフテック株式会社の安斎様・洞口様との記念写真。生徒が手に持っているのは授業で使用した野菜などの絵です。

スピルリナのパイロット生産を開始

こんにちは、お久しぶりです。ザンビア駐在員の森長です。
インターン田中さんにザンビア日記を書いてもらっていて、私はだいぶさぼっておりました。。。

9月から現在実施しているプロジェクトの最大の目玉と言ってもいいスピルリナのパイロット生産がついに始まりました。

8月から関係機関に輸入許可などの書類を取得したり、生きている「生」スピルリナの輸入元や輸送機関を探したり、四苦八苦しました。特に液体の輸入になるので大変でした。

そののちの9月上旬に、ついにマダガスカルからスピルリナが到着し、ザンビア大学(UNZA)の農業科学部と協働しスピルリナの屋内培養を開始しました!!!
10月に入ってからはLusaka市内での屋外のパイロット生産へと移行していますが、今回は屋内パイロット生産について書きたいと思います。

9月上旬、このコンテナ容器に入れられ、マダガスカルから約1週間かけ飛んできました。
マダガスカルからのスピルリナ入りコンテナ

スピルリナは顕微鏡で見るとくるくるしたバネのような感じですが、液体(スピルリナが育つための培地)に入っているとただの緑色の液体に見えます。
これが栄養が豊富だと言われても、初めて見た人にとってはザンビア人も日本人もみんな「は?」という感じになります。
ただの「藻」ですよ。それを食べ始めて、研究した人間の発見ってすごいですね。

スピルリナの外観
↑外観

顕微鏡で見たスピルリナの画像
↑顕微鏡観察で見えるスピルリナ

ちなみにスピルリナも藻の一種で植物と同じく葉緑体を持っています。ですので、光が足りなかったり栄養(肥料)が足りないと不健康になり、色は黄味がかってきます。そして、このくるくるしたバネの巻きが弱くなったりブチブチと短くなります。

スピルリナの生産条件には、光と温度があります。
屋外での生産まで、ある一定の濃度までスピルリナの量を高めないと、太陽光が強すぎで逆に弱ってしまうことがあります。そのためその一定濃度に達するまでは屋内で、植物培養庫という温度調節ができる器機に入れ、光と温度を管理し生産していきます。

植物培養庫内で屋内生産中のスピルリナの画像
↑植物培養庫内で屋内生産中のスピルリナ

UNZAには、電気付き培養庫がなかったため、電球を手作りで設置し対応し生産を行っています。ザンビアでぐんぐん育っています!

スピルリナ濃度測定の様子
↑スピルリナ濃度測定の様子:プロジェクトの協力会社・DICライフテック社より出張中の洞口氏(左)、UNZA農業科学部スタッフでスピルリナ培養担当のLaki氏(中央)とGorret氏(右)

スピルリナ計量の様子
↑スピルリナ計量中

スピルリナ濃度測定の様子
↑スピルリナ濃度測定の様子

インターンの目線から ④

インターンの田中です。

「インターンの目線から」最終回です。
約一ヶ月のザンビアでのインターン、本当にあっと言う間でした。
この経験ができてほんとに良かったと感じています。

ザンビアでは全く自分の想定通りに仕事が進んでいかないことばかりでした。
一方で、先進国にない、人の穏やかさや、自然の豊かさなど、素晴らしさも溢れています。これからのよりよい発展に貢献しながら働いていくことができるやりがいもあると思います。

文化や生活環境は、日本とは大きく異なる国です。
しかし、そこにはそこの人達の日常があり、
多くの人は家族のために、子供達のために、よりよい生活、社会を願っている。
どこの国でも、それはなにも変わらない。
ザンビアの多くの家庭を訪問し、そんな当たり前のことを実感しました。

アライアンスフォーラム財団の皆さんが、日々生じる想定しない問題を、多方面間から考え、いろんな人たちとの対話を繰り返し、工夫し、一つずつ解決されながら目標に向かって働かれている姿がなにより勉強になりました。

地域に根ざして働く多くの日本の方々に会うことも出来ました。

多くの出会い感謝です。本当にありがとうございました。

ビジネスの力で社会をより良くしていけると信じ、
この経験を活かし、一歩ずつ進んでいきます。

皆さん、どこかできっと会いましょう。
ではまた!
ビクトリア滝の前で記念撮影
ビクトリア滝にて

インターンの目線から ③

インターンの田中です。

今日は、家庭訪問調査の模様をお伝えします。

首都ルサカ、地方都市のチョマで、
家庭訪問調査と調査員のトレーニングを実施ししています。
家庭の食事情や栄養知識など関するアンケート調査です。
都市部と農村部、また所得別にグループを分けて行っています。

ルサカでの調査の一日です。

朝は8時から一緒に活動している現地NGOの事務所に集合。
まずは、現地の調査員たちと昨日の調査に関しての改善点等を確認し合います。
NGO事務所での調査打合せの様子

その後、調査員たちが現地語で訪問確認の電話を行います。
しかし、本日は、訪問予定先が電話にでない、
予定が変わっているなど、朝から全く思うように進みません。
と言っても、ザンビアでは、どの仕事も 想定通りには進んでいきません(笑)。

私は、調査員、Nkanduさんとともにリンダという集落を訪問。
予想通り、一軒目は出かけていて時間通りに始められません。
午後と午前の人を入れ替え、なんとか調査開始。
聞き取り調査は、調査員に現地語に翻訳して貰って進めます。
1軒に約3時間かかります。

家庭訪問調査では、驚くことばかりです。
特に、家族構成と収入。

家族構成では、 若い姉妹とその子供だけ、おばちゃんと孫だけ、 母親と子供だけの家族など、家族が欠けている家庭がとても多いです。
若くして亡くなっている人が多いようです。
一方で、奥さんが二人いる家庭もあり、びっくりです。
日本にいては、想像できないその家族構成の理解に戸惑うばかりです。

子供に関しては、10人ぐらいから1人だけの家庭まであります。

収入については、月300Kw(約4,800円)以下の収入の家庭が多数あります。
一方で、同じ集落でも、月3000Kw(48,000円)以上の収入を超える先もあり、その収入格差も驚きです。
貧しい家庭ほど子供が多く、収入と学歴が相関している傾向です。
改めて教育の大切さも感じます。

家族構成、収入の面で、いろんな家庭がありますが、
どの家庭もとても協力的に、好意的に参加してくれます。
調査員達も、まじめに丁寧に実施してくれます。
ザンビアの人たちは、おだやかで、まじめで、比較的ですが、控えめで、いい人が多い、そんな印象です。

現地の人々の暮らしに密着し、その生活に肌で触れることは、とっても貴重な機会でした。この結果が有効活用されて、スピルリナプロジェクトの成功に繋がってほしいです。今後の自分自身の将来の仕事にもきっと役立つ経験であるとも感じています。
スピルリナ_家庭訪問調査風景
リンダでの家庭訪問調査風景

スピルリナ調査員トレーニング風景
チョマでの調査員トレーニング風景(左端が、私です!)

インターンの目線から ②

インターンの田中です。

今日は、日頃の食事について。

現地の食事をよく食べています。
主食のシマ(とうもろこしの粉末を練ったもの)とメインの魚か肉と野菜が定番メニューです。

現地の人は手で食べます。
私も、それをまねして手で食べることにしています。
シマは1個食べるともう十分。
2個以上食べると、あとでお腹の中で膨れて、苦しくなります。
お昼ご飯に食べると、午後の仕事に影響が出てしまいます。

今日のメニューは、シマ、魚(ティラピアを揚げたもの)、現地野菜のレープの炒め物、まめを煮たものです。
魚も調理すれば結構美味しいです。

ザンビアの食事の写真

値段は30Kw(約480円)です。
値段はお店によって様々で、10Kw(約160円)から30Kwぐらいまであります。

初日から手で食べていたので、今では抵抗もなくなりました。
手で食べる方が美味しい。と思うようにまでなってきています(笑)
ザンビア、満喫中です。

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